なるほど!歯の雑学

安田院長と歯科医療に携わる仲間たちが書いた「歯と口」にまつわるお話です。

ばい菌のお話

第一生命 日比谷診療所 薬剤師:祖父江 五月

 
 私たちの周りにいる、いわゆる“ばい菌”(微生物:細菌・カビ・ウイルスなど)。
今回はそのばい菌のお話です。手のひらにもたくさんの”ばい菌”がついています。
そのままの手で、食材を触る、調理する、食べ物を口に運ぶなどをすると・・・・・
“食中毒”を起こす原因にもなります。
 
 手を洗ってみましょう。
水道水で軽く洗っただけではどのくらいのばい菌が取れるでしょうか?
残念ながら細菌はほとんど取れません。水で指紋や掌紋の中に潜んでいた細菌が浮き出てくるため、掌の表面にはその数は反って多くなるのです。
では、手を石鹸で洗い,水で流したままの状態では、“ばい菌”は居なくなっているでしょうか?
答えはやはり“No”です。
確かに表面に居る細菌の数は減りますが、水気を完全にぬぐった状態で、初めて“ばい菌”は居なくなります。
洗った手は、必ず、綺麗なタオル・ハンカチ・ペーパータオル等で完全に水気を取ってください。
 
消毒と殺菌
 厳密に言うと、それぞれの言葉は意味が異なります。

滅菌

すべての微生物を殺す、又は除菌した状態にすること。無菌な状態を言う。

殺菌

微生物を死滅させること。

消毒

人畜に有害な微生物または目的の微生物のみ殺菌すること。滅菌のような無菌状態にはならない。

抗菌

微生物の増殖を阻止すること。静菌・殺菌を含む。

静微

生物の増殖を、薬剤がある時のみ阻止していること。

除菌

微生物を物理的に分別して取り除くこと。

 
一般的な消毒剤について
 一般的な手指の消毒には、エタノールに逆性石鹸が含有されている速乾性擦り込み式消毒剤を、通常の手洗い後に使用するといいでしょう。
 

一般的な消毒剤について(用途により使い分けます)
分 類 有効成分
効果のある菌種
概要
消毒用エタノール
エチルアルコール
各種細菌
・即効性
・粘膜や損傷皮膚には禁忌 
逆性石鹸
4級アンモニウム化合物
・塩化ベンザルコニウム
グラム陽性菌
クラミジア
脂質親和性ウイルス 
・毒性が低く安全
・有機物汚染状態には効かない
・事前の洗浄後使用で有効
・経口毒性は高いので誤飲に注意 
塩素剤
次亜塩素酸ナトリウム
殆んどの細菌
各種ウイルス
・有機物汚染状態には効かない
・金属を腐食させる恐れがある
・塩素ガスを発生する場合がある。
フェノール系殺菌剤
・オルトフェネートナトリウム
・オルトクロロフェノール
殆んどの細菌
カンジタなどの真菌
脂質親和グラム陰性菌 
・独特のにおいがある
・有機物汚染状態にも有効 
クロルヘキシジン
クロルヘキシジン
グラム陰性菌
各種ウイルス 
・有機物汚染状態にも有効

 
 人間の体にはいろいろな細菌が常在菌として住み着いています。
周りにたくさんいる“ばい菌”、これに対して人には免疫力というものがあって、簡単には病気にならないようになっています。
 また、体の中には常在菌として何種類もの細菌が居ます。
多くの種類の微生物の集合で、お互いに一定のバランスを保っているうえで、生体との間も常に一定のバランスを保って存在しています。
 しかし、過労・睡眠不足・ストレスなど多種の要因で体が弱ると、常在菌とのバランスが崩れ、細菌が病原性を発現したり、常在する場所とは違う粘膜面などに細菌が侵入・増殖して感染が起こります。ですから、いつも体をいたわってあげていることが、病気を防ぐ一番の近道ですね。

口を閉じない子供たち

 
 先日小学校の入学式で、校長先生のご挨拶を聞く機会がありました。まずはじめの一言が、「はい皆さん、お口を閉じて!」でした。そう、校長先生のお話を聞く子供たちの口が開いたままなのです。周りのお子さんを見てください。ゲームをしたり、テレビを見ている子供は口を開いたままです。昔からものごとに集中している時は口を閉じて歯をかみしめていると思われていますが、最近の子供たちはいつでも口が開いたままです。たしかに一流のスポーツ選手が集中している時は、必ずしも歯を噛みしめているわけではなく、口を開けてリラックスしているようですが、しまりのない口元は好印象を与えません。
 
 ところでこの写真は最近若い女性の間で話題となっているリップトレーナー「パタカラ」という口を閉じる訓練をする装置です。これは、口を閉じる筋肉「口輪筋(こうりんきん)」を鍛えるものですが、「小顔」になる美容器具として人気があるようです。この製品、本来は脳卒中の後遺症などにより、口輪筋の機能が低下した人のためのリハビリ用装置なのですが、口呼吸(こうこきゅう)やイビキの予防にも効果があることが分かってきました。
口が開いたままというのは、「口輪筋」の働きが弱いということであり、歯科領域からみても、以下のような問題が起こりやすくなります。
 
1.歯並びが悪くなる
本来、歯は舌と唇(または頬)の間に位置しておりますが、舌と唇の力が均衡していることにより、歯がちょうど良い位置におさまっているわけです。唇からの力が弱くなると、歯は外側に移動しやすく、いわゆる「出っ歯」になりやすくなります。
 
2.口呼吸で口が乾燥
 口が開いたままでは、鼻ではなく口から息をすることになります。結果的に口の中が乾燥するため、歯ぐきにも炎症が起こりやすくなるのです。
 
3.嚥下障害や発音障害
食べ物をかんで飲み込むときに、口が開いた状態では飲み込むことはできません。つまり嚥下する(飲み込む)時には、唇をしっかり閉じることが必要になります。また、発音機能にも唇をすぼめる動きなどが関与しますので、発音障害も生じやすくなります。
 
前述の校長先生の「口を閉じない子供たち」へのメッセージは、心や姿勢の「緩み」を指摘しているものでしょう。大きな口を開けて笑えることも大切ですが、たまにはきりっと締まった口元も見せないといけませんね。校長先生の言葉にハッと感じたのは父親だけだったようですが。

睡眠時無呼吸症候群

 
 寝ているときに、繰り返し呼吸がとまってしまう病気で、新幹線などの居眠り運転で広く知られるようになりました。主な症状は睡眠時のいびきと呼吸の停止で、熟睡できないために日中に眠気が生じ居眠りしてしまうことが多いのが特徴です。
 
 
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に10秒以上の呼吸停止が、一晩7時間睡眠で30回以上、あるいは1時間あたり5回以上起こるものをいいます。日本人では中壮年の3-4%以上がかかっているといわれ、日中の眠気や生活(QOL)の低下、作業事故、交通事故の増加のみならず、高血圧や心臓病、脳血管障害を悪化させます。
 睡眠時無呼吸症候群には、閉塞型、中枢型、混合型がありますが、このうち圧倒的に多いのが口蓋垂(のどちんこ)や軟口蓋(上あご)の後方または舌根部(舌のねもと)の後方、すなわち上気道で閉塞がおきる閉塞型です。肥満や高齢による筋力の低下、口蓋扁桃肥大、鼻の病気、下顎の後退などいくつかの原因が単独もしくは複合で関与しているといわれています。
診断方法は、睡眠検査施設で脳波、いびきセンサー、口鼻気流測定、診断図、筋電図などが複合された検査機器を使う夜間睡眠ポリグラフが一般的です。
 

 治療法としては、減量、鼻マスクから気道に空気を送り込んで閉塞した上気道を開く経鼻的持続気道陽圧(CPAP)療法、閉塞がおきる部分の耳鼻咽喉科の外科手術などがありますが、最近注目されてきているのが口腔内装置(図)です。これは夜間に口腔内に装着するもので、下のあごを前方に保持し上気道の閉塞を改善させる効果があります。CPAP療法や耳鼻科的な手術の適応とはなりにくいケースにむいており、上記の睡眠ポリグラフ検査を受け適応と判断されれば2004年4月から健康保険もきくようになりました。顎関節に異常がある人には不向きですが、他の治療法に比べ簡易で患者さんの負担も少ないメリットがあります。まだ内科や耳鼻科と歯科の連携が十分でないのが現状ですが、睡眠時無呼吸症候群の患者さんにとって適切な治療がうけられる環境が整備されることが期待されます。(図はいずれも「歯医者さんで治す!いびき・無呼吸ネット」より引用)

タンポポは『ライオンの歯』

安田 登
 春になると道端や野原に可憐な黄色い花を咲かせるタンポポは、原産地を北アジアやヨーロッパに持つキク科の植物です。葉の形のギザギザがライオンの歯に似ていることから西欧では「ライオンの歯」と呼ばれています。英語でdandelionといいますが、これはもともとフランス語のdent-de-lionから来ています。dentは歯、lionはライオンですから、そのまま訳すと「ライオンの歯」となるわけですね。
 
 このタンポポ、ハーブティーとして飲むととても健康によいそうです。体内の毒消し、腫れ物消し、利尿作用、リウマチ、黄疸などなど・・・。 知らなかったですねえ。それとタンポポコーヒーって知っていました? この道のツウの方たちには常識なのでしょうけれど、正直言って私は始めて聞きました。こちらの方は根を利用して、これを煎じて飲むそうです。カフェインが入っていないので飲みやすいそうですよ。ふーん!今度やってみようかな?
 
 タンポポは北海道開拓時代に食用として輸入されたらしく、このほかにもサラダ、タンポポ酒なんかもできるのだそうです。お酒のほうは梅酒なんかと同じで、いろいろなリキュールにタンポポを入れて10日間漬け込んだあと、タンポポを取り出し3カ月くらい熟成させるのだそうです。
 
 何か歯にちなむよもやま話をと思って、フランスにいたとき仕入れた「ライオンの歯」の話を書き始めたのですけれど、何だかタンポポそのものの話のほうが面白くて、こんなよもやま話になってしまいました。
 
※DandelionというHPからたくさん情報をいただきました

枕草子

 
 「枕草子」を皆さんは、御存じと思います。今から千年ほど前に清少納言が書き綴ったものですが、一番は「春は、曙。やうやう白くなりゆく、山際すこしあかりて、~」で はないでしょうか。今頃になって「枕草子」の宣伝ではないのですが、この中で独断と偏見もありますが面白いものをいくつか御紹介します。
「ありがたきもの 舅にほめられるる婿。また、姑に思はるる嫁の君。~」この中にある"ありがたきもの"は、あることが難しいの意味だそうで、めったにないことのようで、千年も前から嫁姑は現代的だったのでしょうか?ちょっとおかしくなります。
 「ふと心劣りとかするものは、男も女も、言葉の文字卑しう遣ひたるこそ、よろづのことよりまさりて、わろけれ。~」 現代的に言うと、"男も女も言葉遣いの卑しいものは、幻滅する"という意味でしょう。このようなことは年を取ると考えるのかもしれませんが、言葉の使い方が気になったりしますよね!でもこの清少納言も当時はそう言われていたかもしれないと思うと、現在と同じことを考えていたのかもしれません。
 顔や歯についても、少しずつ書かれています。前の歯が欠けていたら恥ずかしいといったことや、口が臭うなどのことも書かれています。
千年も前から歯科医師はいなくても、みんなで口や歯の健康を考えていたのかもしれません。
しかし以下のようなこともありますが、 「~歯をいみじう病みて額髪もしとどに泣き濡らし、乱れかかるも知らず、面もいと赤くて、おさえて居たるこそ、 いとおかしけれ。」 
歯が痛くて、髪を振り乱して泣いている姿をあらわしていますが、当時は、病に対しては祈祷や、陰陽師が携わっていたとおもいますが、歯の痛みには対処出来ていなかったのでしょう。
 千年も前の人達が食生活や環境は違っても、考えている事は同じ、歯を治すためにはどうすれば?なんて考えていたかもしれないと思うと、何か不思議な気分になりませんか?最近、現代語に翻訳されたというか、直訳された本が沢山出版されているようですので、御興味のある方はいかかですか?

将軍様の口の中はむし歯だらけ?

 
 徳川時代は300年続きましたが、最初の頃と江戸時代も末期になる頃の将軍様では口の中の状況が著しく異なっています。初代将軍家康、2代将軍秀忠の頃はまだ戦国時代の名残で、食べるものも硬く、粗末なものが多かったせいか、顎もしっかりとして、秀忠にはむし歯が1本もないことが知られています。
それに引き換え幕末になると、将軍家の食事は贅を極め、当時としては珍しい砂糖も薩摩の島津藩を通じて献上され、養生の品として使用されています。そうすると、考えられることはむし歯の発生です。1958年から1960年にかけて行われた増上寺徳川将軍家墓所の改装に伴う発掘調査記録(「骨は語る・徳川将軍・大名家の人々」鈴木 尚)によりますと、第14代将軍徳川家茂(1846-1866)は上下顎共にむし歯がとても多かったことが示されています。 21歳で夭折していることから考えるともともと体の方も弱かったのかも知れませんね。
 しかし、むし歯が多いこともさることながら、時の最高権力者の地位にいた徳川将軍が1本の治療も行っていないことに驚かされます。19世紀の半ばといえばわずか150年ほど前にしか過ぎませんので、むし歯の治療はほんの最近まで行われていなかったのですね。
歯科の歴史を語るとき、起源はエジプト時代とされたり、紀元前の古人骨からむし歯の治療跡が発見されたなどの記事を認めることもありますが、将軍様の顎骨の状況を見るとにわかに信じることは出来ません。むしろ、宗教的な儀式の一環として、あるいは美しさを求めた結果として歯を傷つけ、穴をあけたとする考えの方が分かり易いですね。何しろ人間は美を求めることに対しては何でもしてしまいますからね。

「私、禁煙してるんだ!」

歯科衛生士 奥麻衣子

 
 何ごともないごく普通の毎日の中で、本当にちょっとした言葉が、あるいはちょっとした出来事が自分も含めて人の心を動かすということがこの年になって実感できた1日でした。
 
 この話の主人公は55歳の主婦の方です。左下奥歯にインプラントをした以外にはほとんど修復(詰め物)や補綴(被せ物)をしたところはありません。今をさかのぼること5年、2ヶ月に1回ステイン(着色)、歯石の除去を行い、定期的なクリーニングをするために私どものところへ通っておりました。
 
 お口について関心が高いため、虫歯などはもとより、汚れも少ないのですが、喫煙によるヤニの沈着が気になる様子でした。ご主人はヘビースモーカーでしたが仕事の都合で禁煙され、それ以来、奥様にも禁煙を熱心に勧めるようになったとのことです。しかし奥様の方は本数が少ないこともあり「今ひとつ禁煙をする気持ちになれない。」と話しておられました。
 
 私自身も禁煙できるようサポートしなくてはと思いつつも、消極的なご本人を前にして多少あきらめていた部分もありました。そんな折、ご本人からホワイトニングの希望がありました。もともと健康、美容についての関心が高く、ゴルフに陶芸、フラワーアレンジメント等趣味も多方面にわたり色々な方と交流のある活動的な方です。女優の萬田久子さんに似た雰囲気をもっておられます。
 
 ご自身の歯は特に濃い色調ではないのですが、「歯が黄色いと年齢より老けてみられるし不潔な印象をあたえるのではないか?」という危惧もあったようです。ホワイトニングについてご説明すると積極的な様子で話も真剣にきいてくれたのです。こうして無事にオフィスホワイトニングを終了。その出来栄えに大変満足された様子で、帰られました。ホームホワイトニングも考えてみるとのことでした。
 
 そして後日来院された時、うれしそうな笑顔で「実はね、私、ホワイトニングをしてからずっと禁煙しているのよ」と話して下さいました。意外な報告に驚きつつ、私もなんだかとてもうれしくなり、「すごいですね、もう1週間にもなりますよ」と言う言葉が口をつくと、ご本人も「でも、吸いたいなぁと思うことがけっこうあるから続かないかも」と照れくさそうにおっしゃっているのがとても印象的でした。結局ホームホワイトニングもされることとなり、今後が楽しみです。
 
歯科医師の先生の中には「へぇ?ホワイトニングねぇ?」と眉をひそめる方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?でもお口の中をキレイにすることすなわちホワイトニングというツールがきっかけとなって、「禁煙」という当人も、もちろん私たちも予期しなかった成果を得ることができました。「お口の中をキレイにする。」をスローガンにすれば、きっと歯科医院も少しは行きやすい場所になるでしょう。その結果「健康」をも手に入れることができるのです。すなわち「キレイ」をキーワードに「通いたい歯科医院」をプロデュースすること、これが「予防」への近道であることを確信致しました。これをきっかけにまた積極的にすすめていけたらと思います。
 
皆さんは「北風と太陽」というイソップ童話をご存じですね。旅人にコートを脱がせるという行動変容を起こさせるのに北風がしかめ面をして口をとがらせていてもだめなのです。優しいおおらかな太陽のような存在になってニコニコしていること。そうすればきっと旅人もニコニコしてその重いコートを脱いで身軽な姿になってくれるはずですよ。

薬を安心して飲んで頂くために

第一生命 日比谷診療所 薬剤師:祖父江 五月

 
 「薬は恐い!」とか、「これは薬じゃないから飲んでも大丈夫…」という声をよく聞きます。でも,これは大きな誤解です。薬は、いろいろな検査を経て世の中に出てきています。良いところも悪いところもはっきりしているから”薬は怖いもの”と言うイメージがついてしまうのではないでしょうか。私達専門家から見れば,むしろはっきりしていないものの方が、どんな事があるかわかりません。その方が怖くありませんか? お薬は、正しく服用すればとても安全なものなのです。

薬の飲み方

 体を起こした姿勢で、お水またはぬるま湯で服用しましょう。薬によっては、牛乳やジュース、コーヒーなどで飲むと効力が弱くなったり、逆に強くなったりする飲み合わせがあります。水無しで飲むと、薬が食道で留まったまま溶けて、その部分に潰瘍が出来る事もありますので,必ず水かぬるま湯で服用して下さい。最近では、水無しで飲める”チュアブル錠”という薬の形態も出てきています。また、薬の形態は、それぞれその薬の効力をよくするために工夫されてものです。砕いたりせずに飲んでください。

飲み忘れたとき

 薬を1回分飲み忘れたからといって、2回分をまとめて飲まないで!その薬の血液中に溶けている量が2倍になってしまい大変危険です。また、気がついた時点で、次回服用まで時間が近いときも飲まないでください。

治ったかなと思っても

 自分の判断で薬を中止しないでください。治ったように見えても、偶然症状が変動したのかもしれません。特に抗生物質や化学療法剤の場合は、体の中に薬の成分がある程度行き渡った状態になって初めて効力を現します。すぐ止めてしまうと、効力を充分に発揮できません。更に、薬に対する耐性が出来てそのお薬が効きにくい体質になってしまう場合があります。

お薬は、あげない・もらわない

 症状、薬の効き方は、人の顔が違うように様々です。医療機関で処方されたお薬はあなただけのものです。飲み忘れた分は原則捨ててください。絶対に他の人(たとえ家族でも)に譲らないでください。また、他の人から「これは効くよ」等と薦められた薬もあなたに合うとは限りません。思わぬ薬害に見回れる事もあります。
家の中にある薬(いつ頃から?何に効く?)…わからないものは思い切って捨てましょう。

保管する場合は、缶などに入れて冷暗所へ

 保管の三大原則、「①光・②温度・③湿度 を避ける!」です。
薬は、直射日光のような強い光を受けたり、温度が高くても変質しやすくなります。湿気が多い場所では、カビが生えたり、水分により変質することもあります。変質により効果が弱くなるだけでなく、有害物質に変わる可能性もあります。暖房機具の側、窓の側、台所、お風呂場はとくに避けましょう。
冷蔵庫にしまうと、かえって湿気を帯びやすくなるので、特別な記載がない限り、冷蔵庫に保管する必要はありません。

副作用とは

 薬は血液の流れに乗って届けられるので、目的の場所以外で意図しない働きをすることがあります。それが副作用です。医療機関で処方されるお薬は、医師が各人にあった用法用量を決めていますので、指示どおりに飲んでください。なお、飲み始めて何か変わったこと、気がついたことがあったら、すぐ医師又は薬剤師に相談してください。

危険な飲み合わせ

 2種類以上の医療機関で薬を処方されたり、街で薬を購入されたりする際は、お薬同士の相互作用がないかどうか、同じ薬効の薬が重複していないかなど、必ず医師又は薬剤師にご相談ください。今ご自分で飲んでいるお薬本体、またはお薬手帳(処方されたお薬が記載されているもの)等を持参すれば、より正確にわかります。
薬によっては、日常の食事や健康食品などでも影響があるものもあります。

妊娠、または妊娠の可能性のある方、授乳中の方は

胎児または乳児に、よくない影響を及ぼすことが多く考えられます。医療機関にかかるとき、街で薬を買うときなどは、必ず医師又は薬剤師に相談してください。

永久歯の歯並び
根面う蝕 など

どうしたらあなたの
歯を守れるか

歯石を取るとむし歯に
なりやすい!?
(KDC HPに移ります)

第10回
舌も清掃して息さわやか